プロジェクトの背景

BASHAKAは、顧客に対して効果的かつパーソナライズされたメッセージを配信するため、メッセージシステムとLINE公式アカウントの連携プロジェクトを実施しました。従来のメール配信に加えてLINEメッセージ配信を行うことで、より高いリーチ率と即時性を確保し、顧客とのエンゲージメント向上を目指しました。この連携により、ユーザーの友だち追加からメッセージ配信までの一連のフローを自動化し、迅速かつ効果的な顧客対応を可能にしています。

※ LINE Official Account Manager はLINE公式アカウントの運用管理機能、LINE Developers はLINEサービスとの連携を行うためのAPI/管理機能です。

技術的概要と実装プロセス

1. ユーザーの認証と友だち追加プロセスの構築

LINE公式アカウントのログインチャネルAPIとMessaging APIを用いたユーザー認証フローを構築しました。ユーザーが友だち追加リンクをクリックすると、一時トークンを用いてLINE OAuth認証ページにリダイレクトされ、LINEアカウントの認証が行われます。この一時トークンはサーバー側で生成され、データベースに一時的に保存し、認証後に検証されます。このプロセスにより、ユーザーのセキュアな認証と友だち追加が確保されました。

2. 友だち追加フローの詳細

  • メール配信とリンク生成:配信者が友だち追加リンクを含むメールをシステムから配信します。メールには配信先識別子と一時トークンが含まれたURLリンクが付与され、ユーザーがクリックすることで認証フローが開始されます。
  • トークン検証とリダイレクト:サーバー側でリンク内の一時トークンの正当性を検証し、LINE OAuthへのリダイレクトを行います。認証後、ユーザーには同意画面が表示され、友だち追加確認が行われます。
  • 友だち追加状態の取得:認証完了後、Messaging APIにより友だち追加状態を取得し、未完了の場合は再度の誘導メッセージを表示します。友だち追加完了の場合はプロフィール情報(LINE ID)を取得し、システム内で顧客のメールアドレスと紐付けます。

3. Messaging APIを用いたメッセージ配信と通知機能

認証および友だち追加が完了したユーザーに対して、Messaging APIを通じて自動でウェルカムメッセージが配信されます。このウェルカムメッセージは、顧客の初期登録の確認とともに、システムにおける成功メッセージの送信を行います。さらに、ユーザーの友だち追加後もセグメントに応じたターゲットメッセージが継続的に配信され、企業からの最新情報やキャンペーン情報がユーザーにタイムリーに届けられます。

4. 友だちブロック時の自動データ管理

ユーザーがLINE公式アカウントをブロックした場合、システムはLINE APIを通じてブロック情報を取得し、該当ユーザーのデータをデータベースから自動的に削除します。これにより、システム内でのデータの正確性と整合性を維持し、ブロックしたユーザーには不要な通知が送信されることが回避されます。データの管理はすべて自動化され、無効データの蓄積が防止されます。

シーケンス図とフロー詳細

システム全体のフローは以下のように構築されています。

  • 配信者が配信システムのメールフォームから友だち追加リンクを送信。
  • サーバーで一時トークンを生成し、データベースに保存。
  • メールを受け取ったユーザーがリンクをクリックすると、サーバーでトークンが検証され、LINEのOAuth認証画面にリダイレクト。
  • 認証と友だち追加が完了すると、ユーザーのLINE IDがデータベースに保存され、初回メッセージが自動送信されます。
  • その後、友だち追加状況に応じた通知やメッセージが継続的に提供されます。

技術的成果とプロジェクトの効果

  • 高精度のターゲティングメッセージ配信:顧客の行動データやセグメントに応じたパーソナライズメッセージをリアルタイムで届けることが可能になりました。
  • データのセキュリティと一貫性:各ユーザーに一時トークンを発行し、データベース内でのセキュアな認証とデータ管理を徹底。トークンを用いた一時的なデータ保存により、セキュリティを高めつつ迅速な認証フローを実現しました。
  • 顧客体験の向上とエンゲージメント強化:認証から友だち追加、メッセージ配信までの一連のフローを自動化することで、ユーザーにシームレスな体験を提供。メッセージの即時性とターゲティング精度の向上により、顧客エンゲージメントの強化を実現しました。

最後に

このプロジェクトを通じて、BASHAKAは顧客とのインタラクティブな関係構築の基盤を確立しました。今後も、より高度なメッセージング機能を取り入れ、顧客体験の最適化を目指していきます。