「開発した会社に連絡しても返事が来ない」「動いてはいるが、誰も中身を把握していない」——長く使ってきたシステムほど、こうした悩みを抱えている企業は少なくありません。保守を任せられる会社を探しても、どこを基準に選べばよいのか分からず、依頼に踏み切れないケースも多いのではないでしょうか。
この記事では、レガシーシステムの保守を依頼する会社を選ぶときに見るべき基準と、外部委託のメリット、依頼から保守開始までの進め方を具体的に解説します。システムを止めずに、安心して任せられるパートナーを見つけるための参考にしてください。
レガシーシステムの保守を依頼する会社を選ぶときに見るべき基準
既存コードを読み解ける技術力があるか
レガシーシステムの保守では、新規開発とは異なる技術力が求められます。仕様書やコメントが十分に残っていないコードから、動作の意図や設計思想を読み解く力が必要になるためです。会社を選ぶ際には、単に「開発ができる」だけでなく、既存コードの解析や読解を専門的に行ってきた実績があるかを確認しましょう。
特に古い言語やフレームワークで書かれたシステムの場合、最新技術だけを扱ってきた会社では対応が難しいこともあります。過去にどのような規模・年代のシステムを引き継いだ経験があるかを、具体的に質問してみるとよいでしょう。また、初回の商談でコードの一部を見せて反応を確認するのも、技術力を見極める有効な方法です。読解にどれくらいの期間を要するか、大まかな見立てを説明してくれるかどうかも、実務経験の深さを測る手がかりになります。
「壊さず直す」設計思想を持っているか
稼働中のシステムに手を入れる際は、動いている部分を壊さないことが最優先です。作り直しを前提とした提案ばかりする会社よりも、影響範囲を見極めたうえで最小限の変更を積み重ねる「壊さず直す」設計思想を持つ会社の方が、日々の業務を止めるリスクを抑えられます。
商談の段階で「まずは現状のまま活かせないか」という視点を持っているかどうかは、その会社の姿勢を見極める分かりやすいポイントです。提案の第一声が「作り直しましょう」なのか「まず現状を見せてください」なのかで、進め方の方向性は大きく変わってきます。既存の仕組みに敬意を払える会社ほど、実際の改修でも慎重かつ丁寧な進め方をしてくれる傾向があります。
契約形態と伴走のしやすさ
保守は単発の作業ではなく、継続的な関わりが前提になります。スポット対応のみなのか、月額契約で継続的に伴走してくれるのか、契約形態を事前に確認しておきましょう。トラブル発生時の対応スピードや、定例での状況共有の有無も、長く付き合う上では重要な判断材料になります。
担当者が固定されるのか、都度別の担当者が対応するのかによっても、引き継ぎのしやすさは変わってきます。窓口が一定している会社であれば、システムの背景を毎回説明し直す手間も省けます。契約前の面談で、実際に担当してくれる技術者と直接話せるかどうかも確認しておくと安心です。
保守を外部に依頼するメリットとよくある不安
属人化の解消につながる理由
社内の特定の担当者だけがシステムの仕様を把握している状態は、その人が異動・退職した瞬間にリスクへ変わります。外部の保守パートナーに現状を整理・ドキュメント化してもらうことで、属人化を解消し、誰かひとりに依存しない運用体制へ近づけることができます。この考え方は、BASHAKA株式会社が提唱する継承開発という取り組みの根底にもあるものです。
ドキュメント化された状態を保っておけば、次に担当者が変わるときも、一から現状把握をやり直す必要がなくなります。属人化の解消は、目の前のリスク対応であると同時に、将来の引き継ぎコストを下げる投資でもあります。
「今の担当者が辞めたら」というリスクへの備え
「もし今の担当者が辞めたら、このシステムは誰も触れなくなる」という不安を抱えている企業は少なくありません。外部の保守会社に現状把握を依頼しておけば、担当者の異動・退職があっても保守を止めずに引き継げる体制を先回りして作ることができます。トラブルが起きてから慌てて探すよりも、余裕のあるうちに備えておく方が、結果的に選択肢も広がります。
費用感と依頼のタイミング
保守にかかる費用は、システムの規模や現状把握にかかる工数によって変わるため、依頼前に見積もりを取り、前提条件をすり合わせておくことが大切です。「トラブルが起きてから」ではなく、まだシステムが安定して動いているうちに相談を始めることで、余裕を持った引き継ぎが可能になります。相談自体は無料で受け付けている会社も多いため、まずは現状を話してみることから始めてもよいでしょう。
依頼から保守開始までの進め方
現状把握(ヒアリング〜読解)の流れ
保守を依頼すると、まずは現状のヒアリングから始まります。システムの利用状況や過去のトラブル、ドキュメントの有無などを共有したうえで、既存コードの読解が行われます。この工程を丁寧に行う会社ほど、その後の保守がスムーズに進みます。ヒアリングの段階で「引き継げるかどうか」の見立てを共有してもらえると、社内の意思決定もしやすくなります。
保守開始後の伴走体制
現状把握が完了した後は、月額契約などの形で継続的な保守がスタートします。トラブル対応だけでなく、日々の小さな改善や仕様変更にも柔軟に対応してくれるかどうかが、長期的な信頼関係を築くうえで重要です。BASHAKA株式会社の継承開発では、受け継ぐところから伴走し続けるところまでを一貫してサポートしています。
渋谷のレガシーシステム保守ならBASHAKA株式会社
BASHAKA株式会社は、稼働20年規模のシステムを引き継いだ実績を持ち、これまでお預かりしたシステムで契約を解除されたことはありません。「壊さず活かす」ことを軸に、既存のコードやドキュメントが十分に残っていない状態からでも、現状把握を丁寧に行ったうえで保守を引き受けています。
渋谷でレガシーシステムの保守を任せられる会社をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

